入籍後まもなくして判明した妊娠。

初めての妊娠はまさかの双子だった。切迫早産や妊娠中毒症など、通常の妊娠と比べ妊娠経過のリスクが高いハイリスク妊婦となった私。

しかしながら、帝王切開で入院するまでの経過が極めて順調だった私は、初めての育児にもなぜか根拠のない自信があった、退院するまでは。

帝王切開だったため1週間ほどの入院の後、家に帰った。恥ずかしながら新生児期から2,3ヶ月頃までの記憶が全くといっていいほど無い。

赤ちゃんの昼夜のリズムが整うまでは、とにかく一日中、ミルク、抱っこ、おむつ交換の繰り返し。朝から夜までおまけに夜中まで交互に寝て泣き出す我が子たち。

私はまとまった睡眠はもちろん取れず、15分程度の浅い睡眠を一日のうちに数回取る程度のみだった。これまでにないほどの睡眠不足の私は、精神状態もギリギリで心の余裕もなくなり、貧血で何度か気を失ったのを覚えている。本当に発狂する寸前だったと思う。

そんな毎日を繰返し、我が子たちをかわいいと思う余裕さえ失っていた私。そんな私を救ってくれたのは、まさにこの状況を作り出している我が子たちだった。

あれはいつ頃だっただろうか、ふと私を見て笑ったのだ。天使の笑顔だった。スーッと疲れが抜けていくような気がした。

その日以来、毎日のお世話は相変わらず大変だが、あの笑顔がもう一度見たくて、笑いかけてほしくて必死だった。

今では生後6ヶ月になるが、新生児期とはまた違った大変さに追われている。だが双子もだいぶ表情豊かになり、双子に癒されることも増えてきた。

まだまだ子育てのスタートライン。今日も日に日に成長していく我が子たちから目が離せない。